日本語学校とは
日本語学校とは海外から日本へ来る留学生に日本語を教えることを主とする教育機関です。近年、日本の大学や専門学校への進学、または日本での就職を目指す外国人が増加していることから、日本語学校の需要は高まっています。しかし、単なる語学教室とは異なり、海外から「留学」の在留資格を持つ学生の受け入れとなりますので、国の認可(認定申請を行い許可を受けること)が必要です。
1. ビジネスモデル
主な収益源
- 留学生から徴収する学費が主な収益源です。学費は学校の特徴や地域によって異なりますが、年間70万円~80万円程度が一般的です。
- 学生寮の運営をするなどして、補填していくのが効果的です。
収益の安定性
- 一般的に留学生は当該教育機関に1年半から2年間在籍するため、一度学生を確保できれば、継続的な収入が見込めます。
- 利益率は学生定員が少ない時には10%程度ですが、学生定員が多くなると20%程度になることもあります(学校の運営の方法によって異なる)。また定員200名ほどになると安定した収益が確保できます。
関連事業との
シナジー
- 留学生のニーズに合わせた関連事業を展開することで、収益の多様化やサービスの差別化を図ることができます。
2. 経営・運営上のポイント
設立の手続き(文科省への申請・許可)
「認定日本語教育機関」
としての認可:
2024年4月1日から施行された「日本語教育機関認定法」により、「留学」の在留資格を持つ学生を受け入れるためには、文部科学省の認定が必須となりました。この文部科学省への認定申請の認定率は約30%程度で、非常に難関と言われています。
厳格な在留管理:
「留学」の在留資格を持つ学生は、出席状況や生活態度について学校が厳格に管理し、入国管理局への報告が義務付けられています。
学生募集
海外エージェントとの
連携:
留学生の募集は、母国の留学エージェントを通じてというのが一般的です。信頼できるエージェントとのネットワークを構築し、良好な関係を維持することが、安定した学生募集の鍵となります。
明確な差別化戦略:
日本語学校は全国に870校程度あり、競争が激化しています。他校にはない独自の強みを打ち出すことが重要です。また対象学習者を漢字圏・非漢字圏、もしくは多国籍で構成するのかという点も差別化を図る一歩となります。
定員・増員
各課程・定員の考え方:
一般的な進学に向けた日本語学校【「4月入学(在籍2年)コース」と「10月入学(在籍1.6年)コース」設置】を例に置いた場合、定員については下記のような考え方です。
1クラスの定員:
同時に授業を行う生徒数は原則20名以下です。つまり1クラス・1教室におけるMAXの定員数が20名という形です。
収容定員数の設定:
新規設立の場合、定員数は100名以内となっています。多くの学校はMAXの100名での申請を検討しますが、人権費・採用難易度や学生募集の観点より当社としては80名で申請されることを推奨しております。
増員:
増員は、届出(申請)時点で、在籍者数が収容定員数の8割を超えていれば、その1.5倍まで可能です。
【2026年4月に開校した場合の最短の増員】
2026年度:定員100名
2028(R10)年10月:定員150名
※なお、定員増の審査自体は前倒して2027(R9)年10月に行われるという形で、その後定員増の可否が決定し、2028(R10)年度に定員が増えるという時間軸です。
3. 認定日本語教育機関: 申請の事前準備3つ
校舎
- 校舎は原則設置者の自己所有でなければなりません。また校舎面積は115㎡以上かつ同時に授業を受ける生徒1人当たり2.3㎡以上と規定されています。
資金(初期投資)
- 校舎の購入・改装費、備品・教材費、人件費、そして運営が軌道に乗るまでの運転資金など、初期費用として3,000万円以上の資金が必要です。
人材確保
- 日本語学校では校長・主任・事務統括を必ず配置しなければなりません。その他に教員数は収容定員数20人に1人(最低3人)、本務等教員数は収容定員数40人に1人(原則最低2人)と規定されています。
- 現状、待遇・労働環境の課題や資格要件の厳格化により日本語教師人材の不足が深刻化しています。いかに良い人材を確保できるかどうかが重要です。
4. 申請の進め方
文部科学省が策定している「認定申請等の手引き」に従い申請準備を進めていきます。
申請のスケジュール
- 各年度1回目の申請
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3月上旬頃:事前相談予約受付
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4月~5月頃:事前相談
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5月下旬頃:申請締切
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6月~7月頃:担当官による実地確認(※必要に応じて)
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7月~8月頃:一次審査
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9月頃:二次審査
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10月頃:認定
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翌年度4月頃:新規開設(※既存機関の日本語教育課程実施はこれより早いこともある。)
- 各年度2回目の申請
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8月上旬頃:事前相談予約受付
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9月~10月頃:事前相談
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10月下旬頃:申請締切
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11月~12月頃:担当官による実地確認(※必要に応じて)
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12月~2月頃:一次審査
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3月頃:二次審査
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4月頃:認定
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10月頃:新規開設(※既存機関の日本語教育課程実施はこれより早いこともある。)
5. 審査のポイント
申請書類:
提出書類計44種類すべての整合性が取れている、かつ総合的に実現可能であるかどうか
カリキュラム:
設立理念・認定日本語教育機関日本語教育課程編成の指針に基づいた内容となっているかどうか
ヒアリング面接:
申請書類(カリキュラム)の内容と相違なくかつ実現可能であることを論理的に答弁することができるかどうか